通信制で社会復帰するきっかけになりました

通信制高校・大学に通って社会復帰までの道のり 

通信制大学メリット・デメリット

 通信制大学のメリット・デメリットについてみていこう。

 

 まずは、メリットから、なんといっても学費の安さである。通常の私立私大であると、年間100万近くかかってしまう。しかし、通信制なら、10万くらいですんでしまう。取る単位の数によって、違いますが、10~20万くらいの学費になる。

 僕は、学費を自分で払う為にアルバイトをしながら、通信制大学へと通いました。アルバイト、レポート学習の流れで日々を過ごしました。僕自身、レポートを書く事が好きだったために苦にならずに出来たことが、良かったようです。しかし、試験では、記述式なので中々苦労をしました。何回やっても受からない科目とかありまして、とても苦労しました。

 

 デメリットについてみていこう。まずは、質問を出来る環境があまりない。通信制といっても僕の行っていた大学では、WEB授業というモノがありませんでした。その為にテキスト、参考文献をみてのレポート学習が、基本でした。これですと、行き詰まりをみせた時に誰かに質問ということが、中々出来ません。スクーリング期間中なら、事務局に行けば、教えてもらえたりしたり、教授に質問出来るのですが、普段では、質問することが出来ません。実際には、質問が出来ますけども期間が、すごくかかってしまいます。早く答えが、欲しい人には、中々厳しいモノとなります。

 

 もう1つのデメリットは、友人が作りにくいという点ですね。通信制高校と違って和気あいあいという雰囲気では、あまりなかったような気がします。なので友人が、作りにくいですし、話かけてもいいのか、分からないです。僕の場合は、基本的にみんな年上でしたから、緊張しました。それでも同年代くらいの人とは、仲良くなれたし、一緒にグループワークで苦労した人達とは、一緒にお昼を食べたりして、それなりにコミュニケーションを取ることが出来たと思います。

 

 最後のデメリットは、ヤル気だと思います。これを継続させるということは、難しいです。通信学習は、心が折れやすいと思います。いかに続けるということが、難しいかってことを痛感しました。イチロー選手も継続は、大切だし、難しいことっと言っていたような気がします。本当に難しいですね。何もやらなくても咎められないので気が緩めば、どんどん学習が、遅れていきます。自分もそういう時が、ありました。レポート学習や試験に行き詰まり、もう、どうしようっと思う時もありました。しかし、それでも頑張ったという人だけが、卒業という道へと切り拓けます。なので、自分へのご褒美をあげたりして、目標を定めて、コツコツと頑張っていくことが、通信教育では、1番大切となると僕は考えました。

通信制大学 スクーリング

 基本的には、夏期(8月)に集中してスクーリングが、行われます。一コマ(90分)っと全日課程の生徒と同じ時間をやりますね。

 

 教授が、ずっと喋りっぱなしの講義は、少々辛いですね。眠くなりますし、僕の場合は、教員免許を取得するというコースなので教育系の科目が、多かったですね。

 

 勿論、座学だけじゃ、ありません。グループワーク学習もありました。年代的に見ると、20代後半から、30代くらいの方々が多かったですね。そして、僕みたいにストレートで高卒から、通信制大学へと入学するとい生徒は、あまりいなかったです。僕が、知っている限りでは、2人くらいしかいませんでした。やはり、社会人というか、現在の仕事を続けながら、資格を取りたいという方が多かったですね。

 

 初対面でグループを組み、一緒に課題に対して作業をこなしていくというのは、中々大変ですね。いきなり共同というのは、難しいものです。ましてや、そこまでコミュニケーション能力に優れていない僕には、キツイものでした。しかし、話をしているうちに仲良くなれたりして、楽しかったです。みんな思っていることは、結構同じだったりするので会話をするということは、大切になると思います。

 

 夏期には、様々な授業があり、9時から20時くらいまで1日みっちりと授業三昧でした。僕の行っていたところは、関東にある大学であったので近場のホテルへと宿泊して通っていました。2、3週間という長い期間なのでそれなり出費も出てしまいます。それに夏という暑さ、不慣れな環境、体調を崩しやすいのでそれだけは、気をつけましたね。

 

 スクーリングは、夏期の他にの秋期、冬期、春期とありました。これに出た方が、やっぱり、楽に単位は、取れます。もし、通信制大学へと通っていらっしゃる方が、おられましたら、絶対にスクーリングを出ることをお勧めします。僕は、最初の1年少し、たるみすぎた結果、あまり、単位を十分に取ることが、出来なかったです。なのでスクーリングには、積極的に参加することが、通信制大学卒業への近道となると私は、体験して思いました。

 

 ちなみに4年で卒業出来る人は、10%くらいみたいです。僕は、卒業出来たと思いますか? 気になった方は、続きも、引き続き、ご覧ください!

 

通信制大学

 通信制大学と言われるとどんなイメージがありますか? 通信制高校なら、友人が行っていたということも多くあるのではないでしょうか? でも、通信制大学というと何をするんだろう? っと思われる方も多いでしょう。

 

 基本的には、色々な入学方法があります。

 僕の場合は、高校から大学となるので4年間になります。また、資格、免許を取得する際には、大卒後に入学することも可能となります。その際には、基本的に科目履修生として足りない単位を取るということになります。

 

 まあ、僕は、四年制なのでそこをピックアップしてみていきたいと思います。

 

 基本的に通信教育なのでレポートが、メインの学習となります。僕の行っていた通信制大学は、レポート用紙に手書きで大体2000字くらい程度でまとめるという感じでした。2単位あれば、2枚レポートを作成する。その後にスクーリングが、ある科目は、大学まで赴き、授業を受け、その中で最後の時間に試験をやり、それに合格すれば、単位修得となります。スクーリングがない科目ですと、月に1回くらい行われる科目終了試験を受験し、それに合格すれば、単位修得となります。これは、各地の地方で行われているので自分の近いところで受験出来ます。なので、わざわざ大学まで足を運ばなくてもいいというメリットがありますね。しかし、スクーリングで試験を受けた方が、断然簡単に単位修得出来ますね。

 

 しかしながら、通信制大学となると、生徒の数は、莫大です。1人、1人のレポートを確認するのが、大変なのでとても時間がかかります。提出してから、1ヶ月くらい経たないと結果は、分かりません。万が一レポートが、不合格になると、また、そこから、1ヶ月かかってしまうので時間だけが、とてもかかってしまいますね。時間に余裕を持ってレポート提出することが、大切になります。

 

 内容も通信制高校とは、全く違って専門性が増しますね。最初は、とても難しくて困惑したのを覚えています。しかしながら、新たなことを学べているという実感は、楽しかったです。

 

 通信制大学(通信制高校でも使えます)となると、学割を使うことも出来ます。それ目的で学校に在籍しているという人もいるらしいです。学割は、基本どこでも使えますよ。カラオケや通学の時、映画館でも使えます。もし、学割を使いたいという人がいたら、通信制大学の入学をお勧めします。ちょっとの科目履修をするだけで使えると思うのでやってみてもいいと思います。生涯学習という意味でも結構面白いと僕は、思います。



僕にとっての野球

 僕は、野球に救われたと思う。僕にとっての野球は、普通の感覚と違うかもしれません。元々投げることが、大好きでした。キャッチボールは、中学生の頃に暇があれば、友人を誘ってやるくらいでした。それも炎天下でも寒い日だったとしてもやりましたね。ネットに向かって1人で投げていることも多かったですね。そのせいもあり、コントロールは、自ずとついていきました。ストライクなら好きな時にとれるくらいになりました。

 

 高校に入り、野球で頑張りたいという気持ちが強くありました。まあ、あれですね。逃げたんですよ。恐怖に怯えてね。高校野球の練習ってやっぱり、キツいです。ただ、普通に練習するくらいなら、いけたと思います。しかし、先輩の圧迫が強かった。このままじゃ、野球も嫌いになってしまう。そうなる前にもう辞めようっと決意した。

 

 通信制高校へと入れて野球の練習が出来るだけで幸せでした。部員とのキャッチボール、バッティング、ノック、どれをとっても楽しい時間でした。試合で、1つ1つ取れるアウトも嬉しかった。勝ち負けなんかより大切なことがある。これがアマチュアというか学生スポーツの醍醐味だと思います。勿論部活だけでなく学ぶ楽しさも一緒にありました。これも部活があったからです。

 

 野球が、僕の明るい気持ちを取り戻してくれたんだと思います。あのまま野球を嫌いになっていたら、楽しい気持ちを味わえなかった。これも熱心な先生がいてくれたからである。「野球やりたいなら、なんとかしてやる」言ってくれたのです。部員集めを積極的に手伝ってくれて連盟加盟もしてくれました。僕は、この先生がいてくれたから野球が出来たと思いますし、部員が練習に参加してくれたからこそです。

 

 ユニフォームのデザインも僕と先生で考えました。学校とのイメージもあわせて作ったつもりです。当時の僕は、この先生みたいになりたいと思っていました。




 公式戦が終わり、部員のみんなで食事をしました。部員とわいわい食事をするって部活っぽいですよね。個人的に僕は、そう思いました。ドリンクバーに混ぜたりするのも若気の至りですね。今の僕では、そんなことしようと思えないです。

 

 この経験で野球が、今でも大好きですし、これからもきっと大好きです。勝てれば1番良かったと思います。それで満足しているようじゃ、駄目なのかもしれません。試合よりもみんなと練習出来ていた時間が、とても好きでした。キャプテンだったので周りに配慮をするようにしてみんな楽しく出来ているかな? っということを1番意識しました。みんなは、そう思えたか分からないですけども僕は、楽しい時間でした。

 

 だから、野球が僕を救ってくれた。ありがとう僕の高校野球

不登校という経験

 通信制を経験したことで視野が、広がったと思っています。不登校に対して偏見がなくなりました。正直、不登校になるなんて思っていませんでしたし、そういう気持ちが分かったことってのは、本当に貴重な経験でした。

 

 不登校=ダメ。というイメージは、多分、まだ根強いと思います。実際、僕もそう思っていた時期がありましたし、なってしまった時もダメなんだって思っていました。しかし、逃げるということは、まだ戦えるということである。逆転の発想をしていけば、そう言える。

 

 お子さんが、不登校になってしまったという人が、いらっしゃいましたら、きっと何かもがいているのだと思います。そして、負のスパイラルに陥ることになるのは、周囲の煽りである。焦燥感を感じさせてどうしたら良いのかという雰囲気を作ってしまうときっとよく行きません。僕もそういう経験があります。ただ、家族に怒鳴られて、怒られて、『学校へ行け!』と言われました。また、全日制高校の先生には、『学校も行けない奴なんでダメなやつだな。両親に申し訳ないと思えないのか! あほ』そう言われました。こんなこと言って先生を名乗っているのが、正直恥ずかしいと思います。僕は、絶対にそんな大人になりたくないと思いました。しっかりとレールに乗った人間だけが、頑張っているという認識ではいけないですよ。結果が出なくてももがいた時間ってきっと無駄にならないです。

 

 だから、僕は、不登校になったことを誇りに思っています。あの時の悩み、苦しんだ時間より辛いことなんてないって思って、日々頑張る原動力にもなりましたから。

 

卒業

 まず、卒業に為に必要になる単位数は、74単位以上です。必修科目プラス総合学習の時間プラス特別活動30時間となります。一応高校としては、単位制という扱いになっています。

 

 特別活動とは、入学式や遠足やホームルームといった学校行事にあたります。

 

 そして、在籍高校3年期間です。2年から、転入した場合は、2年間。3年から転入した場合は、1年間となります。ちなみに僕は、1年秋からなので2年半年となりました。

 

 これが、卒業の条件です。基本的に通信制高校の卒業は、比較的難易度も高くないと思います。しっかりと取り組めば、みんな卒業出来ます。授業の内容も難しいと言えるような授業は、選択しなくても卒業出来るのでね。必修科目をしっかりとっておけばですが。

 

 僕の知り合いで卒業出来なかったという子は、1人もいないのでそう言えるのですが、実際には、途中で辞める子もいるようです。

 

 卒業式は、3月(春)、9月(秋)と行われます。僕は、3月に卒業をしました。前期、後期制なので。

 

 卒業式では、盛大に門出を祝ってくれました。先生方が、いてくれて野球部の仲間がいてくれたから、こそ卒業出来たと思っています。後は、僕自身の努力もあって。まあ、これは、そんなになかった気が……。まあ、頑張りましたけどね。色々な年代の生徒が、いて通信制高校は、とても楽しかったです。

 

 卒業式の後には、曲を後輩が歌ってくれました。いきものがかりの帰りたくなったよだった気がします。

 

 担任の先生の話には、少し感動をしました。頑張って卒業を出来て良かったと、高校1年生の頃には、不登校になってしまい、全てが終わってしまったと思いました。塞ぎ込んでしまったこともありました。それでも、前を向いて立ち上がろうとしたからこそ、明るい気持ちを取り戻せたような気がします。社会的には、大したことではないかもしれないですが、しっかりと3年で高校を卒業出来たということが、僕にとっては、誇りになりました。

 

 1人ではなかったからこそ、卒業へという道に辿り着きました。ただ、人生としては、通過点に過ぎません。また、人生をやり直すというきっかけになれて良かった。生きてて良かったと卒業式を終えて、仲良かった生徒達と食事に行った際に思いました。

通信制高校の選び方

 通信制高校は、全国津々浦々と多数存在しております。その中でも僕なりに経験した事を加味して学校選びの参考にしてもらえればと考えています。そして、保護者様、これから入ろうと考えている生徒様の力になれば幸いです。

 

 まず、通信制高校ってあまり身近にない為、不安になりますよね。僕自身もそうでした。ポイント別にどこを着目したら、いいかみていきたいと思います。

 

 ① 学習方法

 通信制の学習は、レポート、スクーリング、試験を通して単位修得となります。最近だと、基本的にライブ配信(授業)をしてくれる学校が、増えていると思います。体調面に不安のある子には、お勧めだと思います。全日制じゃ、出席しないと授業受けれないけど、ネットで見ても授業に参加したということになれるのでいいです。また、通信制は、担当の先生が、レポートの提出が、滞ってしまった時に連絡等をしてくれ、心配もしてくれるのでその点は、気にしなくても大丈夫です。体調と自分のペースで学習出来るというのが、通信制の1番の魅力ですね。最近では、サポート校と言われる所へ行けば、学習の不安、学校の生活の不安が、相談出来るので不安を感じたら、すぐに行った方がいいです。学校を利用してしまえば、いいんです。悪い言い方ですが、学費を払っている以上は、学校を利用するという権利もあるので良い使い方をして自身の向上へと繋げて欲しい。

 

② 目的

 まず、目的を持った方が、なにかと楽しくなると思います。学校によって、伸ばしたいモノが、違うのでそこを考えて入学するのも大切かと。僕の場合は、野球がしたいという気持ちが、あったのでそれをサポートしてくれるという学校を探した結果、母校に決めました。○○がしたいから、くらいの気持ちで大丈夫だと思います。それを応援してくれる学校を選ぶのが、1番です。目標がなくてもきっと見つかると思います。何かしたいという気持ちは、もう才能だと僕は、思っています。

 

③ 学校見学

 学校見学で1番何を見てもらいたいかというと先生と生徒の関係性や、生徒の表情ですね。楽しそうな顔をしている生徒もいれば、つまらなそうな生徒もいる。これは、全日制でも一緒のことだと思います。それでもイキイキとしている生徒が、多い所に入学した方が、絶対に楽しいと思われますね。授業の内容よりもそこに着目して見てもらいたいです。実際に中学校で通えなかった子が、一緒に野球やってくれてから、学校へと通ってくれるということがありました。



④ 卒業率

 学校へと通うということは、卒業へと繋がるということである。始まりが、あれば、終わりがある。人生は、この繰り返しだ。卒業率を聞くのも大切だと僕は、思う。卒業率の高い学校程、良い先生がいるということは、事実であろう。その為にこれを聞くのは、必要不可欠となります。

 

 不登校という選択を自分自身で決めた人は、弱くありません。流れるままに学校に行っている人よりも絶対に強いです。決断力が、まず、あります。学校に行かないという選択が、出来たのだから。通信制高校でまた、1からやり直すというきっかけに繋がるかもしれません。これを読んで通信制高校という選択肢もあるんだなって思ってくれる人が、いると嬉しいです。